懐かしい、これ
I wrote this about six years ago at a time when I was writing a lot in Japanese. (I'll try to post a translation one of these days.) Enjoy.
彼女がやって来る。グループレッスンなのに生徒は彼女しかいない。最近、こういうことが多くてときどき心配している。早く仕事を変えた方がいいといつも思っている。5年間そう思っているけど、まだちっとも動こうとしていない。僕はバカなのか怠けものなのかよく分からない。とにかく早く仕事を変えた方がいいと思う。
生徒の人数は特に少なくないけれど、確かに多くない。言うまでもなく多い方はいい方です。人数が多いとき、各クラスはにぎやかで楽しいから早く終わる。多いとき、収入がよくて、何でもする余裕がある。1か月、2か月間を休んでもまだまだ大丈夫です。今は、ながい連休をとるのが難しい。働かないとお金が入らない。
いつも一人の生徒しか出席しないとこういうことを考えている。
「今日もあなただけだよ」
「わい、ラッキー!」
彼女はラッキー。僕はどうやてもやし炒めをおいしくするのかを悩んでいる。
彼女が来たとき僕は氣志団のライブをDVDで見ていた。
「だれですか?」
「氣志団です。知っている?」僕は最近氣志団の大ファンになっちゃった。
「名前はしっているけど。初めて聞いてるけど。先生、どうやって『初めて聞く』をいうの?」
「It's my first time to hear them.」
「そう、そう。ファストタイム」
「It's my first time to hear them.」
「そう、そう。ファストタイム」
僕は紅茶とお菓子を出して、彼女と一緒に座る。僕のレッスンはかなりやすい。その上、紅茶とインポートスナックなどをだしてあげる。教室の雰囲気も抜群。生徒が多くなくてとてもへん。6人が坐れるテーブルに二人が座ってる。デートみたい。
彼女は20代後半で、顔は悪くない、スタイルはすばらしいほど、グラビアモデルだったらビックリしない。そういうレベルの女です。お互いに付き合ってる人がいるから僕は手を出すのを考えていない。実は出したいと思わない。でも、こういうとき、二人きりのとき、手を出したら、どうなるだろうと思ってしまう。でも、したくない。時間もないし、生徒も減ってきてデートをする余裕もないからです。
「What's new?」と聞くと「この前、友達のパーてイーに行った」と彼女が答える。
「You went to your friend's birthday party?」
「はい。」
ホワイトボードがださいからホワイトボードのかわりに真っ白のMacデスクトップを使っている。部屋にぴったりです。真っ白のイタリア製カーテルテーブルと白いデンマーク製のアーンヤコブセン椅子とよく似合う。この部屋のインテリアにお金をかけ過ぎた。4つの椅子が使われていないとき、そのことを痛感する。マックに「I went to my friend's birthday party.」を書くと彼女は「I went to my friend's birthday party」と言う。
「Where did you go?」
「いつ?」
「No, where?」生徒はこれをいつも間違われている。どこでやったかときくといつやったのを答えて来る。いつやったのかを聞くとどこでやったのを言う。生徒さんがわざといたずらをしていると他の説明がない。クラスが終わったら、皆がエレベーターの中「うふふ、先生を悩ませたね~」といってるちがいない。日本語で話す時、5とか4とか6言うと相手はときどき僕が何を言ったのか聞き取れないみたい。電話番後は...8045ですが、相手は65?と確認する。8045と再び言うとまた相手は65を聞き間違う。どうやって4と6が紛らわしくなったのか理解できない。つい最近の現象なんです。「When」と「Where」もこの一年間の問題です。耳はもともと良くなかったから、原因は僕かもしれない。これを考えるとやっぱりこの仕事をやめた方がいい。早めに。
「あ、すみません。ソリー」
「So, where did you go?」
「プロバンス。ケヤキ通りにある。プロバンス知っている?」
「Do you know Provence? or Have you been to Provence?」これもマックにタイプをする。
読みながら、彼女は「Have you been to Provence?」と聞く。
「No, but I want to go. How is the mood?」
「食べ物ですか?おいしかったです。スープが本当においしかった。」
「Not food. How was the mood? 雰囲気、ムード」
「あ、ソリー。よかったです。It was very nice. でも、あたしはふじわらの方が好き。」
「I like Fujiwara better.」
「先生も?」
「No, no, no. I've never been to Fujiwara. Not, me, you . . .」
「I like Fujiwara better.」
「Really? Why?」
「ケーキが美味しいから」
「The cake's good?」
「そう、グッドケーキ。」
「You like strawberries?」
「うん、大好き!」
「Today's your lucky day」と僕が言って、冷蔵庫からイチゴデニッシュをとってあげる。
「今日もラッキー。先週もラッキーでした。サンキュー、サンキュー。」
二人でそのイチゴデニッシュを食べる。ときどき、僕の仕事はなのかわからなくなる。僕はそもそも何の役割を果たしてると頭をかく。僕はホスト?喫茶のウエーター?ロンリーハートの仮/臨時ボイフレンド?それか悩み相談のカウンセラー?僕は何をやっているかわけわからないけど、きっと/確かに英語の先生じゃない。彼女はここまで過ごした30分の間、殆ど英語使ってない。これは未解決の神秘です。なんで、日本人は英会話のレッスンを受けるけど、日本語ばかり話してる?
僕はまだまだ日本語のレッスンを受けてる。12年間かけて勉強してきたが自分の日本語に自信がないから、今までも週1、2回学校に通ってる。先生に「お元気ですか」と聞かれると「Fine, thanks」と言わずに「ぼちぼちです」とか「あまっし」とか「おい、聞かないでよ」と答える。でも、僕は自分の生徒に「How ya doin'?」とか「How are you?」とか「How's everything?」など聞いたら「元気だよ」とか「まあまあ」とか「今日はとてもブルーです」生徒は言う。生徒さんたちはいつも「なぜあたしの英語が上達しないの?」と零してる。もちろん日本語で。